Revitの中で、共有パラメータは理解し辛いランク上位に位置しますが、実は単純な仕組みです。ここが分かるとRevitの理解がかなり深まるので是非マスターしてください
簡単に言うと共有パラメータの共有って、ファミリ間(タグとファミリ)でパラメータを共有するということなのです。ただ通常”共有”というとひとつのモノを共同で所有する様なイメージを持ってしまいますが共有パラメータの共有は全く同じパラメータをタグとファミリでそれぞれ所有しあい、やり取りします
そこで、ファミリとタグに共有パラメータを設定して、それぞれの関係を解説します
早速ですがタグにファミリの情報がパッと出てくるの不思議に思った事はないですか?
窓ファミリとタグファミリを両方覗いてみるとその秘密が見えてきます
まずは窓のファミリ編集を開いて共有パラメータを使ったパラメータを設定します
ファミリに共有パラメータを設定
窓を選択してファミリ編集
(ファミリをWクリックでもOK)
ファミリタイプをクリック
”建具記号”パラメータの設定をします
[新しいパラメータ]をクリック
共有パラメータを選択
共有パラメータにチェックが入ると
パラメータ名やパラメータタイプがグレーアウトし
変わりに[選択]ボタンが押せるようになるのでクリック
ファミリで選択できる共有パラメータが表示されるので
その中からパラメータを選択します
【重要】
ダイアログに表示される共有パラメータはRevitと繋がったテキストファイル(共有パラメータの書き出された)の内容なので、参照するテキストファイルにより表示される共有パラメータが変わります
(
共有パラメータとテキストファイルの作成方法はこちらを参照)
それではその先の共有パラメータが繋がっているテキストの場所を見てみましょう
[編集]ボタンをクリック
↑ここまでは、ファミリタイプのためのダイアログ
↓ここからは共有パラメータのためのダイアログ
参照をクリックします
繋がっているテキストファイルが確認できます
【ちょっと寄り道・・】
通常、共有パラメータのテキストファイルを直接開いて書き込む事はありませんが開いてみるとパラメータ名とID番号が書かれているのが確認できます
このID番号はパラメータを識別する唯一無二の番号でRevitではユニーク番号と呼ばれています。Revitのシステムはパラメータ名ではなくこのID番号により制御されています
それでは、本題に戻ります
テキストファイルと繋がっている事を確認したら[キャンセル]で1つ前に戻ります
[建具記号]を選択して[OK]
建具記号がパラメータ名の部分に表示されます→[OK]
[建具記号]パラメータが追加されています
[OK]をクリックしてダイアログを閉じます
この時点で窓ファミリに[建具記号]パラメータが追加されました
カテゴリの確認をしてプロジェクトへ再ロード
おさらい~ファミリ編~
共有パラメータはIDの付いたパラメータで
Revit外部のテキストファイルから読み込む
タグに共有パラメータを設定
アプリケーションマーク→新規作成→ファミリ→注釈→窓タグ(メートル単位).rftを選択→開く(詳しくは
ファミリテンプレートの選択)
ファミリテンプレートが開きます
念のため[ファミリカテゴリ]をクリックして
カテゴリが"窓タグ"になっている事を確認して[OK]
[作成]タブ→[ラベル]
挿入基点の近くでクリックすると
ラベルのダイアログが表示されます
カテゴリパラメータの中に
利用したいパラメータがない場合は[パラメータを追加]をクリック
パラメータのダイアログが表示されます
共有パラメータ以外のパラメータは選択できません
何も選ばれていない状態ですね
[選択]をクリック
共有パラメータのダイアログが表示されます
共有パラメータが繋がっているテキストの場所を見てみましょう
↑ここまでは、ラベルのためのダイアログ
↓ここからは共有パラメータのためのダイアログ
参照をクリックします
窓ファミリで参照したテキストファイルを参照している事が確認できます
[建具記号]を選択して[OK]
同じテキストファイルを参照しているので
ここで選択したパラメータは窓ファミリへ追加したモノと同一パラメータです
しつこいですが、パラメータ名が同じではなく、ID番号が同じものが同一パラです
選択した共有パラメータを確認して[OK]
タグファミリに名前を付けて
プロジェクトにロード
おまけ
ファミリにタグを表示するにはカテゴリと同じIDのパラメータが条件ですが
実はカテゴリにこだわらないタグがあります
これは<マルチカテゴリタグ>で同じ共有パラメータにのみ反応します
これは、これで便利ですので色々試してみてください
タグとファミリと共有パラメータの関係理解できましたか?
イマイチの場合は実際に自分で作成してみるのが理解する一番の近道だと思いますのでぜひチャレンジしてください
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20170924